“念珠の歴史は古く、
紀元前1500年ごろのたバラモン教の聖典に登場してくる毘沙門天、
弁財天、
梵天は、
持ち物として連珠というものを持っており、
これがその原型だと考えられいます。
念珠の日本への伝来は、
百済からの6世紀の仏教の伝来とほぼ同じころと言われており、
当時の念珠は金、
水晶、
真珠などの貴金属や宝石で作られており、
非常に高価でした。
そのため、
このころの念珠は一部の特権階級の僧だけが持つことを許されていたと言われています。
法具としての念珠には2つの種類があります。
百八煩悩を象徴して108個の珠を使用した本連念珠と、
本連念珠よりも珠の数が少ない片手念珠で、
片手念珠は別名「略式念珠」と呼ばれています。
また、
本連念珠は非常に珠の数が多いため、
一般的には二重にして用い、
「二重念珠」とも呼ばれます。
このように、
念珠はもともとは仏教で用いられる法具ですが、
最近はアクセサリーとしても広く浸透しています。
一般的な大きな珠のものではなく、
小さな数珠にゴムの中糸を通したものを腕や足首に付けるものです。
日本では20代の若者から40代、
50代の年齢層まで幅広く受け入れられており、
珠には木珠だけでなく、
水晶などの天然石やパワーストーンを用いることもしばしばあります。
また、
珠に般若心経や四神が彫ってあるものもあり、
本来の法具としてではなく、
あくまでも日常生活の中で用いるアクセサリーとして広く流通しています。
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